工藤 太地
研究テーマ
インド指定部族の社会移動への意識と実践について
研究内容
深刻な貧困問題を抱えるインドは、これまで貧困削減に取り組んできました。その成果は一定程度認められてきましたが、依然として貧困は温存されています。
私は、搾取や差別の対象となってきた指定部族と呼ばれる社会集団の貧困問題に注目しています。具体的には、歴史的に債務労働を強いられ、『奴隷の部族』と呼ばれてきたタミル・ナードゥ州ニルギリ県の指定部族パニヤーン(Paniyan)に焦点をあて、彼/彼女ら自身が自らの生活をどのように改善しようとしているのか、またその過程で直面する問題やその実践を妨げる構造はどのようなものなのかを、当事者の視点から明らかにしたいと考えています。
ニルギリ県のティー・プランテーション