賀川 恵理香

賀川 恵理香

研究テーマ

    1. 現代パキスタンにおけるパルダの諸相

研究内容

    1. パルダとは、インド・パキスタン・バングラデシュを中心とした南アジア地域に広く存在する性別規範で、狭義には女性のヴェール着用、そして広義には男女の居住空間の分離を指します。本研究は、現代パキスタンをフィールドとして、パルダがどのように実践されているのか、そしてその実践が政治状況や社会状況の変遷に伴ってどのように変化しているのかを明らかにすることを目的としています。

      しばしば、女性を四 方の壁に閉じ込める悪しき慣習としても語られるパルダですが、変わりゆく現在の社会状況のなかではパルダを保持したまま社会進出を果たす女性たちも少なくありません。ではこの場合のパルダとは、どのような意味を持ち、そして彼女たちの日常生活にどのような影響を与えているのでしょうか。私は、参与観察とインタビュー調査を通して、女性たちの日常のなかのパルダ実践に焦点を当てた研究を行っています。

     

        

  ラーホールにあるショッピングモール内(女性店員も接客する)  ラーホールのバーザール(男性店員がほとんど)

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