三木 陽子
研究テーマ
現代ネパールにおけるサリーをめぐる実践
研究内容
サリーとは、インドやバングラデシュ、スリランカなどの南アジア地域において着用されている一枚布の装いです。特にインドにおいてサリーは、独立運動の際に多様なインドの人びとを「インド国民」として統合するために用いられた国民衣装として知られています。本研究の調査地であるネパールでもサリーは着用されていますが、その意味はインドや他の南アジア地域とは異なります。本研究の目的は、ネパールにおいてサリーにどのような意味が与えられているのかを明らかにすることです。特に、現代ネパールの女性たちが、社会的規範や審美的規準を考慮しながら自らの求める身体・自己を創りあげるためにいかにサリーを装うのか、そうしたサリーを装うという経験をもとにいかにサリーを理解しているのかを研究しています。