望月 葵
研究テーマ
- シリア難民の生存基盤と帰属問題に関する研究
研究内容
本研究は近年高い関心を集めているシリア難民問題を対象とする。2011年に勃発した内戦以降、大勢のシリア難民がシリア近隣諸国を中心に世界各地に離散し、現在に至るまで避難生活を余儀なくされている。各国へのシリア難民の大量流入は、近隣諸国の「中東国民国家体制」を脅かすだけでなく、欧州においても重要な争点として様々な議論をよんでいる。
シリア難民の早期帰還が困難と予想される中で、彼らがシリア国外においてどのように自身の持つ帰属を活用しながら生存基盤を再構築しているのかという問題について、現地でのフィールドワークから明らかにしていくことが本研究の目的である。
ヨルダンの首都アンマンの中心地に建つモスク