岡田 龍樹

岡田 龍樹 

研究テーマ

    1. カンボジア・トンレサップ湖における持続的な漁業を目指して

研究内容

  1. なぜ漁業をする人がASAFAS(地域研究)に?と思われる方もいらっしゃるでしょう。漁業は,獲る魚や環境などの自然環境の側面だけではなく,どうやって獲るか・どのように流通するか,どのように消費するか,など人間活動の側面まで含めた産業です。自然や人間も含めた,“地域”全体を捉えた視点での研究を行っていきたいと考えています。また水産資源は過度に獲りすぎなければ自然に回復してくれる資源(自立更新資源)です。適切な利用をすれば,“持続的な”漁業は可能なのではないでしょうか。

  2. 私が研究対象にしているカンボジア・トンレサップ湖は,東南アジア最大の淡水湖です。500種類もの魚種(日本は300種)を抱える多様で豊かな自然環境の上で,カンボジアの人々は様々な文化を織りなしてきました。しかし,1991年のカンボジア内戦終結後から現在まで,カンボジアの漁業資源の減少が懸念されています。一方で漁業は貧困層の最後のセーフティネットでもあり,ただ規制を設ければよいわけでもありません。自然資源と人間活動の両立はどうすれば可能なのか,トンレサップ湖を通じて研究していきたいと思っています。

    写真
    ①カンボジア・トンレサップ湖Chong Khneasの水上コミュニティ(2020年2月8日撮影)
    ②養殖飼料を撒いている様子
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