八木 咲良
研究テーマ
ハンセン病コロニーにおける非ハンセン病罹患者が抱くセルフスティグマの現状ーインド・西ベンガル州のコロニーを事例に
研究内容
インドでは700を超えるハンセン病コロニーが存在し、そのほとんどが貧困レベル以下の生活をしている。その要因としてハンセン病がインドにおいて古代から現代までスティグマを伴う病であることが挙げられる。
ハンセン病コロニーとはハンセン病に罹患したことで故郷を追われた患者が構成した自己形成村であるが、現在ではほとんどハンセン病患者はいない。
しかしそこで生まれた非罹患者はハンセン病コロニーに住むことから就労や教育など様々な面で差別を被っている。
本研究は、インド・西ベンガル州のハンセン病コロニーにおける非ハンセン病罹患者のセルフスティグマや彼らの生活を分析することで、第二〜第四世代の生活状況やセルフスティグマの変化を明らかにすることを目指す。
写真上:ハンセン病コロニーの様子(煉瓦造りや土壁の家)
写真下:ハンセン病コロニー居住者の社会運動