東長 靖 教授

教員プロフィール

東長 靖 教授

東長 靖 教授

メールアドレス:tonaga [a] asafas.kyoto-u.ac.jp
個人ホームページhttp://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/tonaga/
講座:イスラーム世界論講座  
※最新情報は京都大学教育研究活動データベースをご覧ください:https://kdb.iimc.kyoto-u.ac.jp/profile_private/ja.3cb7d527c7c0606d.html

専門分野(ディシプリン)

    イスラーム学、中東地域研究、スーフィズム研究、タリーカ研究、聖者信仰研究、イブン・アラビー学派研究

研究テーマ

    1. アラブ・トルコ世界を中心に、イスラーム思想、とくにスーフィズムを文献学的に研究してきた。非常に高度な思弁的哲学から、現世利益を願う民衆の聖者信仰までを含む幅広い研究対象に、現地調査も多用して挑んでいきたい。

 

    1. I have been engaging in philological research of Islamic thought, especially Sufism, focusing on the Arab and Turkish worlds. My research, much of it based on on-site investigations, encompasses a wide variety of subjects, from highly sophisticated speculative philosophy to popular reverence for walī as a means of obtaining profit in the present world.

 

所属学会

    日本オリエント学会、日本宗教学会、日本イスラム協会、日本中東学会、イブン・アラビー学会 (The Muhyiddin Ibn ‘Arabi Society)、WOCMES (World Congress for Middle Eastern Studies)、宗教哲学会

主要業績

著書

(単著)

    1. 東長靖『イスラームのとらえ方』山川出版社,1996年11月。

 

東長靖『イスラームとスーフィズム-神秘主義・聖者信仰・道徳」名古屋大学出版会,2013年2月。

(共著)

    東長靖・今松泰『イスラーム神秘思想の輝き-愛と知の探求』山川出版社,2016年3月。

(共編著)

三浦徹・東長靖・黒木英充編『講座イスラーム世界 別巻 イスラーム研究ハンドブック』栄光教育文化研究所,1995年10月。
大塚和夫・小杉泰・小松久男・東長靖・羽田正・山内昌之編『岩波イスラーム辞典』岩波書店,2002年2月。
赤堀雅幸・東長靖・堀川徹編『イスラームの神秘主義と聖者信仰』東京大学出版会,2005年1月。
小杉泰・林佳世子・東長靖編『イスラーム世界研究マニュアル』名古屋大学出版会,2008年7月。
東長靖・中西竜也編『イブン・アラビー学派文献目録』京都大学イスラーム地域研究センター,2010年3月。
東長靖編著『スーフィズム・タリーカ・聖者信仰用語集 ローマ字順配列』京都大学イスラーム地域研究センター,2011年3月。
東長靖編著『アラビア文字で引く スーフィズム・グロッサリー』京都大学イスラーム地域研究センター,2011年3月。
東長靖・石坂晋哉編『持続型生存基盤論グロッサリー』京都大学東南アジア研究所グローバルCOEプログラム,2011年3月。
ティエリー・ザルコンヌ著、東長靖監修、遠藤ゆかり訳『スーフィー-イスラームの神秘主義者たち』(「知の再発見」双書152)創元社,2011年8月。
東長靖編『オスマン朝思想文化研究-思想家と著作』京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科附属イスラーム地域研究センター、2012年3月。
東長靖・石坂晋哉編『持続型生存基盤論 ハンドブック (講座生存基盤論)』京都大学学術出版会,2012年11月。
論文
「存在一性論学派の顕現説における「アッラー」の階位-カーシャーニーとジーリーを中心として-」『オリエント』29巻1号 (1986年9月),48-67頁。
「マムルーク朝末期におけるタサウウフをめぐる論争」『イスラム世界』33・34号 (1990年3月),51-72頁。
「マムルーク朝期のタサウウフの位置をめぐる一考察-イブン・タイミーヤの神秘主義哲学批判を中心として-」『オリエント』33巻1号(1990年9月), 64-79頁。
「スーフィーと教団」山内昌之・大塚和夫編『イスラームを学ぶ人のために』,世界思想社,1993年11月, 69-85頁。
「イスラーム神秘主義におけるアッラーの至高性について-アブドゥルカリーム・ジーリーの存在論と完全人間論」鎌田繁・森秀樹編『超越と神秘-中国、インド、イスラームの思想世界-』,大明堂,1994年3月,275-290頁。
「スンナ派とスーフィズム─ワッハーブ派への反批判をめぐって」竹下政孝編『講座イスラーム世界 第4巻 イスラームの思考回路』,栄光教育文化研究所,1995年3月, 211-236頁。
「中世イスラームの倫理説─イブン・アター・アッラー『魂の矯正を内包する花嫁の冠』解題ならびに訳注(1)」『東洋大学紀要教養課程篇』第35号, 1996年3月。
「「多神教」的イスラーム─スーフィー・聖者・タリーカをめぐって」歴史学研究会編『社会的結合と民衆運動』(地中海世界史第5巻),青木書店,1999年10月,192-220頁。
“The School of Ibn ‘Arabi on the Supremacy of Allah: With Special Reference to ‘Abd al-Karim al-Jili,” 文部科学省科学研究費「アジア・アフリカにおける地域編成 – 原型・変容・転成 -」プロジェクト国際会議 “Ibn ‘Arabi and the Islamic World – Spread and Assimilation” (2001年1月19日、22-23日、於:京都市国際交流会館、芝蘭会館)におけるフルペーパー,pp. 1-24.
“Sufi Saints and Non-sufi Saints in Early Islamic History,” 文部科学省科学研究費(創成的基礎研究費)「現代イスラーム世界の動態的研究」プロジェクト国際会議, “The Dynamism of Muslim Societies: Toward New Horizons in Islamic Area Studies” (2001年10月5-8日、於:千葉県木更津市かずさアーク)におけるフルペーパー,pp. 1-14.
「神秘主義イスラームの現在-スーフィズムの三層構造論をもとに-」『思想』941号(2002年9月),119-135頁。
“Sufi Saints and Non-sufi Saints in the Classical Period of Islam,” 第1回中東研究世界大会(2002年9月8-13日、於:マインツ大学[ドイツ])のパネル”Sufi Saints and Non-Sufi Saints: Sacredness, Symbolism, and Solidarity” (東長靖および赤堀雅幸主催)におけるフルペーパー,pp. 1-16.
「スーフィズムの分析枠組」『アジア・アフリカ地域研究』第2号,2002年11月,173-192頁。
「アラビア文字による他言語表記とアラビア文字文化圏」『上智アジア学』20号,2002年12月,25-44頁。
“The School of Ibn Arabi in Mashriq and Turkey: With Special Reference to Abd al-Karim al-Jili.” 第3回メヴラーナー国際会議(2003年5月5-6日,於:Selcuk大学[トルコ])におけるフルペーパー,pp. 1-17.
“‘Politheistic’ Islam: Islam Observed from the Viewpoint of Sufi, Saint and Tariqa.”Acta Asiatica, 86, Feb. 2004, pp. 1-21.
「スーフィズムの歴史と現在」片倉もとこ・梅村坦・清水芳見編『イスラーム世界』岩波書店,2004年2月,177-197頁(本文)および289-290頁(注)。
「宗教の中の歴史と歴史の中の宗教」島薗進編『宗教史の可能性』岩波書店,2004年2月,31-56頁。
“Sufism in the Past and Present: Based on the Tripolar Framework of Sufism.” 国際ワークショップ “Changing Knowledge and Authority in Islam”(日本中東学会主催,2004年3月25-26日,於:東京大学山上会館)におけるフルペーパー,pp. 1-11.
“The School of Ibn Arabi in Mashriq and Turkey: With Special Reference to Abd al-Karim al-Jili.”III Uluslar arasi Mevlana Kongresi/3rd International Mevlana Congress,Konya: Selcuk Universitesi Matbaasi, 2004, pp. 315-330.
“Perspectives and Scope of Sufi Studies: How to Define or Not to Define Sufism.”The 13th KAMES & The 5th AFMA International Symposium(2004年10月15-17日,於:韓国プサン外国語大学)におけるフルペーパー,pp. 1-8.
「タサウウフ研究の最前線-思想研究の立場から」赤堀雅幸・東長靖・堀川徹編『イスラームの神秘主義と聖者信仰』(イスラーム地域研究叢書第7巻),東京大学出版会,2005年1月,95-114頁。
“Sufi Saints and Non-sufi Saints in Early Islamic History,” The Journal of Sophia Asian Studies, vol. 22(2004), pp. 1-13.
“Sufism in Time and Beyond,” Twenty-second annual symposium of The Muhyiddin ibn ‘Arabi Society “Time and Non-time” (2005年5月14-15日,於: Worcester College, Oxford, U.K.)におけるフルペーパー,pp. 1-19.
“Sufism in the Past and Present: Based on the Three-axis Framework of Sufism.” Annals of the Japan Association for Middle East Studies, vol. 21/2, 2006, pp. 7-21.
「『叡智の台座』註釈と『台座の刻印』」『東洋大学アジア文化研究所研究年報』41号(2007年),89-100頁。
「イスラームの聖者論と聖者信仰-イスラーム学の伝統のなかで」赤堀雅幸編『民衆のイスラーム-スーフィー・聖者・精霊の世界』山川出版社,2008年,13-39頁。
“Fact or Fiction? : The Images of the Sufi Authors in 10th-12th Century.” International Conference “The Place and Role of Dervish Orders in Bosnia-Herzegovina on the Occasion of the Year of Jalaluddin Rumi 800 Years Since His Birth” 2007年12月13-15日,於:Fakultet islamskih nauka, Sarajevo, Bosnia-Herzegovina)におけるフルペーパー,pp. 1-5.
「クシャイリー『クシャイリーの論攷』より「スーフィー列伝」解題・翻訳ならびに訳注」(スーフィズム・アンソロジー・シリーズ 3)『イスラーム世界研究』3巻2号(2010年3月),406-415頁。
「スーフィズムの成立と発展」佐藤次高編『イスラームの歴史1 イスラームの創始と展開』山川出版社、2010年、155-195頁。
「スーフィー教団の革新と再生」小杉泰編『イスラームの歴史2 イスラームの拡大と変容』山川出版社、2010年、62-91頁。
“’Ambiguity in Context’ according to Islamic Thought: Bridging Theory and Actuality around the Saints in Islam.” International Workshop, “Pilgrimage and Sanctuaries: Ambiguity in Context,” (2010年11月11-13日、於: Monte Verità, Ascona, Switzerland)におけるフルペーパー,pp. 1-10.
「クシャイリー『クシャイリーの論攷』より「聖者の奇蹟」章 解題・翻訳ならびに訳注」(スーフィズム・アンソロジー・シリーズ 4)『イスラーム世界研究』4巻1/2号(2011年3月),551-553頁。
「民間信仰としてのスーフィズム-聖者信仰をめぐって」小林春夫ほか編『イスラームにおける知の構造と変容―思想史・科学史・社会史的視点から』早稲田大学イスラーム地域研究拠点,2011年3月、285-306頁。
「ヘーゲルのイスラーム理解」神山伸弘編『ヘーゲルとオリエント』研恒社、2012年,93-107頁。
「ハキーム・ティルミズィー『聖者伝』解題・翻訳ならびに訳注」(スーフィズム・アンソロジー・シリーズ 5)『イスラーム世界研究』6巻(2013年3月),571-577頁。
「イブン・アラビー学派のグローバル性」小杉泰編『環インド洋地域における宗教復興・テクノロジー・生命倫理』京都大学イスラーム地域研究センター・京都大学現代インド研究センター,2013年4月,25-31頁。
「イスラームの善悪理解」安冨信哉博士古稀記念論集刊行会編『仏教的伝統と人間の生-親鸞思想研究への視座-』法蔵館,2014年6月,85-99頁。
「イブン・タイミーヤ『書簡・提題論集』より聖者関連論考 解題・翻訳ならびに訳注(スーフィズム・アンソロジー・シリーズ6)」『イスラーム世界研究』第7巻,533-540頁。
「共生の思想としてのスーフィズム-聖者信仰と諸宗教の一致」堀川徹編『知のユーラシア第2巻 イスラームは東西をめざす―知の継承と展開』明治書院,2014年4月,131-154頁。
「ガザーリー『宗教諸学の再興』解題・翻訳ならびに訳注」(スーフィズム・アンソロジー・シリーズ 7)『イスラーム世界研究』8巻(2015年3月),359‒364頁。
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